ロボットの意識?

ソニーが主催する“インテリジェンス・ダイナミクス”のシンポジウムに関連するはなしであるが、「AIBO」や「QRIO」の開発にも携わった下村秀樹氏はある疑問を感じたという。

「AIBOもQRIOも、最先端の技術を惜しげもなく投入したロボットだ。

しかし、プログラミングの作業を終えたとき、このロボットは、これ以上発達しないんだと気が付いた。」とのことだ。

そしてまた、以下のように話している。

「ロボットやエージェントは、自律的な行動を通して、自分が持つセンサーやモーターに根ざした機能を発達させる能力をまず身につけるべきだ。」

結局、当たり前のことに行き着いているのではないだろうか?

それは、生物を考えた場合、まず反射で動いている事があげられる。

自分の持つある種のセンサーから受ける情報に反応して動いているわけだ。

下等な生物の場合、反射のみということもあるだろう。

それに反して、人間は色々と思考錯誤をしている。

しかし、人間に至っても、赤ちゃんは反射から始まる。

もちろん本能という最初からプログラムされている物もあるが、生まれてすぐに思考錯誤できるような赤ん坊は見たことがない。

しかし、気がつけば物まねをして、いつの間にか考えて行動するようになっている。

人間ですらそうなのに、ロボットに意識を持たせようとしたり、人工知能の事を考えると、一足飛びに思考錯誤できるような物を考えていたような気がする。

もちろん、すべての研究者がそうなのではないだろうが、たぶん皆さんもそのような気になっていたのではないだろうか・・・

だから、センサーから得た情報と自分の駆動モーターとの兼ね合いで、バランスを取りながら自発的に動くことから、少しずつ発達させていくのが、もっとも本来の人間の脳に近くなっていくのではないだろうか?

どうしてもパソコンの事を考えると、はじめから非常に優秀な人工知能ができそうなきがしてしまうのだが、生まれたときから、それだけ出来る人間もいないことからも、同じ様な知能をもたせたいなら、当然同じ様な発達過程が必要なのでは・・・少なくても最初のモデルを作るまでは、その方がいいような気がする。