子供の脳はゼネラリスト

今回からは「脳トレ―最先端の脳科学研究に基づく28のトレーニング」 池谷裕二監修 リチャード・レスタック著 青木哉恵訳 アスペクト を読んで気になったことをメモしていきたい。

この本の中で「脳をできるだけ使う」という章があり、非常に子供の脳形成で分かりやすい表現があったので抜き出したい。「脳は年をとるにつれて異な る変化を遂げています。生まれたばかりの数年間は、回路を減少させることで脳は形成されます。しかし、ネットワークや神経網に取り込まれたニューロンは生き残り、その結果、ごく少数のニューロンによる豊富で複雑な脳回路が形成されます。この工程は、彫刻家の創作方法と似ています。つまり、削り取ることによる創造です。画家のようにつけ加えていく創造ではありません。そして、成人になり脳が完成されると脳細胞の減少はおさまり、ネットワーク中のニューロン同士の結束数が増加します。・・・中略・・・脳が外傷を受けると、成人の場合は可逆性を失い適応力が落ちてしまいます。ただし、子供の脳であれば大人よりも早く回復します。子供の脳は、他の役割を果たすことができる部位を多く持ったオールマイティーなゼネラリストだからです。一方大人の脳は代用がききにくい領域が集まったスペシャリストです。」と記載されていた。

実際、脳の回路を減少させていくということは、良く聞く話ではあるが、このように彫刻家と画家にたとえた話は理解しやすいと思う。そして不要な部分はカットしてスペシャリストを作っていくわけなのだということが良く分かる。