重要なものは最初と最後に

「C・I・ホブランドというアメリカの心理学者が、十二の単語を並べて、どの位置にある言葉がもっとも間違いやすいかを調べたことがあります。それ によると、あやまりがほとんど無いのが第一番目の単語で、以下誤りはしだいに多くなり、七~八番目で頂点に達し、それから急激に誤りが少なくなて、十二番目には二番目のつぎに誤りが少なくなることが確かめられました。これを彼は、『記憶の系列位置効果』と読んでいます。どうしてこのようなことが怒るのかといえば、心理学では、記憶した痕跡が互いに抑制するからだと考えられています。以下省略」

簡単に表現すると「順向抑制」と「逆行抑制」があり、さきに覚えたものは後のものを抑制し、後のものは先のものを抑制するという考えらしい。つまり最初と最後は抑制が片方しかないから覚えやすいが、途中は両方あるので覚えにくいということだそうだ。

はたしてそれだけかと思ってしまう。このことは記憶とは直接関係ない行動でも似たようなことが起こっている。たとえばよく目にするのが、非常に長い エスカレーター(営団地下鉄千代田線 新お茶の水駅など)では、最初出だしで歩いていて、途中で疲れて、エスカレーターまかせ、それで最後にまた歩くというパターンを見る事が多い、これは単に最初は頑張るが途中で中だるみ、最後は気合を入れてもう一度、ということであろう。つまり体力の問題ではと思う。これを記憶や勉強に当てはめると、集中力ということになるであろう。最初は集中していたが途中で飽きて中だるみ、終わりが見えて、もうひと踏ん張り、ということではないかと思う。そう思うと記憶の抑制効果だけではない気もするが・・・。まあどちらにしても、最初と最後に重要な事を持ってくるという事は大切な事のようだ。