セロトニン

ドーパミンとセロトニン

今回も前回と同様に「痛快!頭を良くする脳科学」 澤口俊之著 集英社インターナショナル を読んで記載してみたい。以下の記述は前置きとしてアカゲザルの実験について、その結果および考察をまとめたものである。

「ドーパミンは、集中力を高めるばかりか、ものごとを前向きに考えることに必須の化学物質です。このことは、また意志の強さを生み出す源といってい いでしょう。-中略-一方セロトニンが不足すると、どうなるのでしょう?その場合の異常行動の端的な例として挙げられるのは、子に対する虐待です。オスですと、性行動不能(性行動をしない)になると書きました。メスのセロトニンが不足しても、子を産むことはできます。そのようなメスが親ザルになると、その以上行動は子どもに向けられるのです。ふつう、子ザルが『おんぶにだっこ』を求めれば、母ザルはそれに応じます。しかし、臨界期にセロトニンが極端に少なく育った母ザルは、子ザルを抱くどころか、遠ざけようとします。それでも小ザルがまとわりつくと、こんどは虐待にはしるのです。」と記載されていた。

基本的には人間でも同じことなので、セロトニンが不足している母親や、セロトニン不足の男性が増えているように思う。これについては、また別の機会に詳しく調べてみたい。

セロトニン神経について

今回からは「セロトニン欠乏脳―キレる脳・鬱の脳をきたえ直す」 有田秀穂著 生活人新書NHK出版 を読んで記載したい。「一般に、セロトニン神経が弱るといろいろな症状が現れてきます。とくに、うつ病、パニック障害、摂食障害(拒食症や過食症)などの諸症状が現れてきます。うつ病で自殺した人の脳を調べてみますと、脳の中で作られる神経伝達物質、セロトニンの濃度が一般の人よりも低いことが明らかにされています。-中略-ラットのセロトニン神経を破壊して、動物飼育箱にマウスといっしょに入れる実験です。こうすると、そのラットはマウスを殺して食べてしまうという、通常見られない残虐な行動を引き起こすようになるのです。しかし、ラットの脳にセロトニンを補給してやると、この症状は消失します。」と記載されていた。

こんな話を聞くとぞっとすると思う。じゃあ、どうすれはいいんだ?ということになると思うのでお答えしたいと思う。これは上記の書籍からの受け売り だが、歩行・呼吸・咀嚼などの基本的な運動(ここではリズム運動といっている)と太陽の強い光によってセロトニン神経が活性化するとのことだ。

これは自分自身のことだが、以前(2年ほど前)、昼食後30分位散歩を必ずしていた。爺くさいね・・・しかし、今は大型犬を飼いだしたので、夜遅くに1時間ほど散歩するようになった。そして体調はあまり良くない・・・・という感じだ。以前より定期的に、同じ時間帯でしかも多少の早足で散歩しているのに、以前の方が調子がいいという訳で、つまり

リズム運動+太陽光=セロトニン神経の活性化 というより

リズム運動×太陽光=セロトニン神経の活性化 ではないかと思う。

だから、いくら、リズム運動を心がけても、昼行動しにないで、昼夜逆転生活をしていると、まずいのではないかと思われる。もちろん昼夜逆転生活をしている場合は、リズム運動も疎かになっている場合も多いと思うので、なおさら良くないわけだ。

顔の締りと姿勢保持について

今回も「セロトニン欠乏脳―キレる脳・鬱の脳をきたえ直す」 有田秀穂著 生活人新書NHK出版 を読んで記載したい。「身体をスタンバイの状態に し、ちょうどよいアイドリング状態にするのが、セロトニン神経の働きです。セロトニン神経は交感神経へ軸策を送って、影響を与えています。セロトニン神経の機能が弱っていると。この働きがスムーズに現れません。寝起きの悪い状態や自律神経失調症の症状が出現します。自律神経だけではなく、外見にもセロトニン神経は影響を与えます。一般に、覚醒レベルが落ちてくると、姿勢が崩れ、顔つきに締りがなくなります。」と記載されていた。

こんな話を聞くと、まるで他人事ではない気がする。あなたもしませんか?不規則な生活、日光にあまり当たらない夜型活動、それに、締りのない顔、崩れた姿勢・・・セロトニン神経が弱っている。これは相当な数の人が当てはまるのではないだろうか?改めて、考えると、昔と比べきちんとデスクに座っていないし、鏡を見れば明らかに違う顔をそこにはある。

そんなだから、この頃の子供を考えると、心配になってくる。いい年をした大人は、とりあえず置いておいて、子供は夜更かしになり、TVゲームばかり していて、表で遊ばなくなているし、座っている姿勢が崩れている子もちらほら見かける。ここらあたりで一度、生活をセロトニン神経の観点から見直してみるものよさそうだ。とにかく、よき古き時代を思い出して生活に上図に取り入れることが、良いと思われる。

セロトニン神経と自閉症について

今回も「セロトニン欠乏脳―キレる脳・鬱の脳をきたえ直す」 有田秀穂著 生活人新書NHK出版 を読んで記載したい。「自閉症の子供ではセロトニン神経に障害があり、ハイハイのできない場合が多くあります。」と記載されていた。

これだけでは、説明が足りないので補足するが、セロトニン神経を強化するのは歩行・呼吸・咀嚼なのどリズム運動であり、ハイハイは歩行のリズム運動のはじまりである。そのハイハイがうまく出来ないため、問題が起こるという流れだ。これはドッツカードでよく知られているドーマン博士のプログラムでもよく出てくるが、ひたすらハイハイを行うというものだ。つまりセロトニン神経の強化という観点からも頷けるものであった。

ただ、これは単に自分が思うことであり、なんの根拠もないが、早く立ち上がる。もしくはハイハイをしない。この2つは同じではないが、ハイハイをあまりしないで立ち上がるケースもあるということだ。これはセロトニン神経が弱い状態にある可能性は十分にあるが、もちろんイコール自閉症ではない。ただし、早く立ち上がるということは普通の動物を例にとるとわかるが、生命の危機があるから早く立ち上がるわけである。しかし人間の場合は少し違う。早くたちあがるということは早く両方の手を自由に使うことができるチャンスがくるということにもなる。十分なハイハイを行う利点は色々とあるが、早く立ち上がる利点もあるはずだ。しかしこの部分の論文などは見たことがない。どなたかご存知なら教えていただきたい。

ちなみにこれは自分のことであるが、生後10ヶ月で歩き出した。そして、現在は両手利き腕である。いまも右手にマウス左手にもマウスで2つのPCを操作している。基本は右利きだが、左手でもほとんどのことはできる。このサイトも全部左手で作ったものだ。もちろん右でも同じようにできる。だからといって、早く立ち上がれば両手利き腕になるということでもないはずだ。ただし、セロトニン神経は弱い。これは当たっている。

興奮犬・臆病犬

今回も「セロトニン欠乏脳―キレる脳・鬱の脳をきたえ直す」 有田秀穂著 生活人新書NHK出版 を読んで記載したい。「心の状態を表現するには、三つの基本的な要素がある、とこの本の最初に説明しました。ドパミン神経、ノルアドレナリン神経、そしてセロトニン神経の三つです。ドパミン神経は、快の情動、ポジティブな気持ち、性や食への欲求などを演出し、色に例えると、赤に相当します。ノルアドレナリン神経は、不安、ネガティブな感情、ストレス反応などを演出し、色に例えると青に相当します。セロトニン神経は、これら二つの神経を抑制して、舞いあがりもさせず、不安にもさせずに、平常心を演出するもので、色に例えると、緑に相当します。これら三つの神経が相互に影響し合って、心の色が形成されると考えられます。」と記載されていた。

家では2歳の黒ラブを飼っている。犬を飼っている人にはどんな犬かはお分かりだろうが、最近映画や本で有名な盲導犬クイールと同種のラブラドールレトリバーであるが、この犬種は大型犬であり、家の犬は色も黒いので、散歩は涼しい夜になってしまう。昼間だと暑くて舌を出しっぱなしで、涎を垂らしっぱなしという状況になるため、どうしても夜になってしまう。もちろん飼い主のスケジュールということもある。そんな訳で、夜の散歩を1日1回1時間位行っている。

ここで、セロトニン神経のことを改めて考えてみたいと思う。セロトニン神経の強化は強い光を浴びることと、リズム運動にある訳なので、朝日を浴びながら散歩であれば、一番都合が良いわけだ。しかし、大型犬という事や、色が黒いためどうしても日光で体温が上がりすぎる為、また飼い主の都合などで、夜のお散歩となってしまう訳だ。そして、犬も人間と同じようにドパミン、ノルアドレナリン、セロトニンは存在する。

ということで、家の黒ラブは年とともに落ち着かず、去年より今年の方がより興奮犬であり、臆病犬であるのだが、夜ばかりの散歩のせいか?と思ってしまう。

散歩でリズム運動はできているが、家の立地の関係で、昼でも電気をつけないといけない。そういう状況であるため、強い日光に当たる機会は極端に少ない。そのため、セロトニン神経が弱いと結論付けるのは、もともとの性格もあるとは思うので、早すぎるとは思うが、実際にテストして確かめるには、いいサンプルだ。これからは、ほかの条件は同じにして、時間だけを変えて、犬の様子が変わるかをテストしてみたいと思う。この件は後日また報告したいと思う。