θ波とは

「θ波は主に海馬から発せられる脳波で、5ヘルツで規則正しくリズムを打つ特徴を持っています。この周波数のことをθリズムといいます。」「興味をもってものごとを見つめ考えるときのみにθ波が出るのです。」と記載されていた。

ということで、記憶力を高めたければ覚えたいことに興味をもって海馬を活動させればいいとあったが、問題は興味がないことを覚えるのに、みんな苦労しているのであって、興味があれば普通の人は記憶することに問題がないはずである。

通常リラックスをする為にα波を出そうと、クラシックなどを聞くことがある。よく調べたことがないので、はっきりしないが、このメカニズムはクラシックが αリズムなので、脳波がα波になるのだろうか?そんなに単純ではないか・・・調べる必要がある。もしそうなら、θ波への誘導も楽なのだが・・・。

年を取ると記憶力が衰える?

「頭脳のはたらきは17歳あたりまでがもっとも活発で、その後は徐々に低下すると世間ではいわれています。これは本当でしょうか。脳を詳細に調べてみると、確かに、神経細胞の総数は年とともに減っていきますが、シナプスの数はむしろ反対に増えていくことがわかります。つまり、神経回路は年齢を重ねるにしたがって増加していくのです。この事実は若いころよりも歳をとったほうが記憶の容量が大きくなるということを意味しています。」と記載されており、うれしいやら、本当か???と思ってしまう。
本当かと思った人は多かったのではないかと思うが、それはこういうことらしい。年齢とともに記憶の種類における得意不得意が変化するが、記憶の種類(仕方)を変えないで、ずっと同じ記憶方法を取った場合、当然昔のようには覚えられないとなるということであった。以下に記憶の階層システムと転記する。

1.エピソード記憶(顕在記憶)
2.短期記憶(顕在記憶)
3.意味記憶(潜在記憶)
4.プライミング記憶(潜在記憶)
5.手続き記憶(潜在記憶)

となっており、5から1へ下から上となる。下の階層ほど原始的な生命の維持にとって重要な記憶で、上は行くほど高度な内容の記憶となる。

より具体的に表現すると、小学生ぐらいまでは意味記憶(名前と内容が矛盾するような気がするが・・・)がよく発達しているので、意味のない文字や絵 や音などに関する記憶力が高いが、より年齢を重ねるとエピソード記憶が完成し理論だった記憶力が高くなるということであった。だから、昔のようにただひた すら覚えるだけのようなものは記憶力が低下したと感じるわけで、それにあわせた手法でやればそれないの記憶力を確保できるということであった。

右脳と左脳についての考察

今回からは「マンガ脳科学入門―心はどこにある?」アングス・ゲラトゥリ(文)、オスカー・サラーティ(絵)、小林司(訳)、講談社(タイトルにはマンガとあるが、挿絵が多いだけで決してマンガではない。)を読んで気がついたことを記載していきたい。

「LHの方が、RHよりも、積極的な感情が発生するようです。LHに傷を受けた人は、憂鬱な感情に陥りやすいのですが、反対に、RHに傷を受けた人 には、病的な陽気さが生まれます。どちらの場合でも、傷を受けなかったほうの半球が、もう片方からの影響をまったく受けなくなるので、本来の感情が、そのまま露呈してしまうのです。」とあった。(LHは左大脳半球でRHは右大脳半球のこと)

上記の傷を受けるという部分の解釈を、優劣というように考え直すと面白いと思った。まず右脳優位だと、憂鬱な気分に陥りやすく、左脳優位だと陽気となるのであろうか?この解釈が正しくないかもしれないが、この頃の風潮で右脳を使うことで能力アップみたいなことよく聞くが、それも一理あると思ってしまう。たとえば、大学教授や医者、弁護士などの高度な知識や知能を必要とする人たちは、イメージとして気難しい、または陽気でない気がする。もちろん皆そうではないし、このパターンにはまらない人もいるだろうが、あくまでも個人的なイメージということで、ご勘弁いただきたい。

やる気が生まれる時

今回からは「頭が良くなる脳科学講座―眠っている潜在脳を刺激し、記憶力、発想力、集中力を高めて人生を楽しむために」大島清著、ナツメ社を読んで気がついたことを記載していきたい。

「日曜日の夕刻5時半は、日本人がもっともたそがれる時間帯だといわれています。・・・中略・・・それでもほとんどの人が月曜になると出社して、しっかり仕事にうち込むから不思議なのですが、・・・中略・・・これは「作業興奮」といい、何かをやったあとではじめて”やる気”が生じるという現象です。」とあった。

たしかにその通りだ。やりたくない仕事があるので、他の仕事まで手がつかず後回しにして、もうこれ以上、何もしないと1日が終わって間に合わない・・・というとき仕方なくいやな仕事に着手、ところが一旦始めると割りとスムーズにいって、もっと早く始めればよかったと思うことがたまにある。まさしく作業興奮ということだろう。この生理的仕組みを利用しないてはないな・・・。

子供の脳はゼネラリスト

今回からは「脳トレ―最先端の脳科学研究に基づく28のトレーニング」 池谷裕二監修 リチャード・レスタック著 青木哉恵訳 アスペクト を読んで気になったことをメモしていきたい。

この本の中で「脳をできるだけ使う」という章があり、非常に子供の脳形成で分かりやすい表現があったので抜き出したい。「脳は年をとるにつれて異な る変化を遂げています。生まれたばかりの数年間は、回路を減少させることで脳は形成されます。しかし、ネットワークや神経網に取り込まれたニューロンは生き残り、その結果、ごく少数のニューロンによる豊富で複雑な脳回路が形成されます。この工程は、彫刻家の創作方法と似ています。つまり、削り取ることによる創造です。画家のようにつけ加えていく創造ではありません。そして、成人になり脳が完成されると脳細胞の減少はおさまり、ネットワーク中のニューロン同士の結束数が増加します。・・・中略・・・脳が外傷を受けると、成人の場合は可逆性を失い適応力が落ちてしまいます。ただし、子供の脳であれば大人よりも早く回復します。子供の脳は、他の役割を果たすことができる部位を多く持ったオールマイティーなゼネラリストだからです。一方大人の脳は代用がききにくい領域が集まったスペシャリストです。」と記載されていた。

実際、脳の回路を減少させていくということは、良く聞く話ではあるが、このように彫刻家と画家にたとえた話は理解しやすいと思う。そして不要な部分はカットしてスペシャリストを作っていくわけなのだということが良く分かる。